International Joint Conference on Knowledge Graphs(IJCKG 2026)採択論文のお知らせ
2026.11.04
このたび、Teeradaj Racharak 准教授 および Watanee Jearanaiwongkul 助教 が共著した以下の論文が、第15回 International Joint Conference on Knowledge Graphs(IJCKG 2026) に採択されました。本会議は、2026年11月19日から21日 に タイ・バンコク にて開催されます。IJCKGは、ナレッジグラフに関する革新的な研究成果や新たな応用を発表する国際会議であり、セマンティックWeb、リンクトデータ、Web上のAIなどの関連分野の研究者が集う場となっています。
採択論文
Chanphot Wongtaweesup, Teeradaj Racharak, Watanee Jearanaiwongkul, Chutiporn Anutariya, Frederic Andres,
Ontology-Guided Scenario Control Generation for GenAI in a Cybersecurity Serious Game
In Proceedings of the 15th International Joint Conference on Knowledge Graphs (IJCKG 2026), Bangkok, Thailand, November 19–21, 2026.
生成AI(GenAI)は、サイバーセキュリティ教育で用いるシナリオを大量に作成するうえで有用ですが、生成された文章が自然であっても、学習に必要な要素や根拠となる情報(出典)が欠落する場合があります。本論文では、フィッシング、スミッシング(SMS)、ビッシング(音声)および正規の連絡を扱うサイバーセキュリティ・シリアスゲーム「PersonaShield Quest」を対象に、シナリオ生成を事前に制御するためのOWL/RDFオントロジー「PSQ-SCO(PersonaShield Quest Scenario Control Ontology)」を提案しています。
PSQ-SCOは、学習者の状況、サイバー攻撃の構造、検証ルール、根拠情報の四つの観点を定める問い(competency questions)に基づいて設計され、ゲームエンジンと統合されています。プロンプトのみ、テキスト検索拡張生成(RAG)、オントロジーに基づく構造化プロンプト、オントロジーを文章化したRAGの四つの生成方式を三つのローカル言語モデルで比較した結果、オントロジーを用いることで、ゲームの形式要件を満たすだけでなく、監査可能な制御と出典の追跡性が加わることが示されました。
本研究は、生成AIによる教育用シナリオの信頼性と透明性を高めるための、ナレッジグラフを活用した実践的な枠組みを提供するものです。
著者の皆様のご活躍を心よりお祝い申し上げます。
