PROJECT

THEME

脳ニューロン構造・機能の高精細3次元可視化解析のためのイン・ストレージ・コンピューティング型情報質解析プラットフォームの研究開発

代表者
田中 陽一郎(電気通信研究所)
In-Storage Computing for Brain Neural Structure Analytics

INTRODUCTION

脳神経科学研究に関するインフォマティックス・アプローチとして、脳神経構造・機能解析から創出される巨大なデータをもとに、リアルタイム3次元可視化解析処理を効果的に実現することを目標としています。データ移動を最小化してストレージ内部でのデータ解析を可能とする拡張性に優れた高性能イン・ストレージ・コンピューティング(ISC)概念による情報質解析プラットフォームの研究開発を実施し、その機能を検証するプロジェクトです。

高分解能蛍光顕微鏡から創出されるニューロン構造は1データセットあたり数100TBもの巨大容量になります。サーバー内の階層間や、プロセッサとストレージの間のレーテンシー格差を埋めることが、大規模データ解析システムが解決すべき課題です。巨大創出データの一次ストアとして垂直磁気記録ストレージ及び新たにオールフラッシュストレージの複合体の高速化解析技術を開発し、スケーラブルな分散型ISC型解析プラットフォームを構築しています。

大規模に創出されるデータ源近傍にISC型解析プラットフォームを配置しエッジ解析を行うことで、量のデータから質的価値と知識をセミ・リアルタイムに抽出・創成する革新的な情報質解析を推進することができます。超巨大データを蓄えるストレージ機能に情報質の解析機能を一体化して再定義し、社会の質の向上に貢献するシステム研究を目指しています。